安らかに眠れ。

昨晩、僕のサークルの先輩が亡くなった。

それを聞いたのは今朝だった。

どうやら交通事故だったらしい。


一瞬頭が真っ白になった。どうせ、誰かの嘘だろって、度が過ぎる悪ふざけだなぁーと。


でも本当だった。受け止めきれない現実と感情が涙になって溢れ出てきた。


今日はその先輩が演者で出演するEI/KI(AC/DC)の新入生歓迎会ライブがあった。


ライブには先輩の姿が無く、、先輩の愛用しているギターだけがスタンドに置かれ、リードギターの音がないまま演奏が始まった。


いつもは聞こえる先輩の演奏がないからベースの音がやけに目立つ。音圧に物足りなさを感じちゃう。本当はここに先輩が居て、いつもみたいにダックウォークを踏んでワイヤレスのシールド繋げて暴れて演奏しているのに。


そこに居た先輩の知り合いは皆んな同じことを思っていただろう。だから、皆んなで泣いた。


そして先輩の代わりに皆んなでダックウォークを踊った。楽しかった。きっと先輩はその時一緒に踊ってくれて居ただろうなぁ。先輩のギターの音が聞こえた気がするよ。


僕の先輩へのイメージは自分の意見はちゃんと持ってるけど周りの意見をしっかり受け止めて親身に考えてくれる優しい人。いつもよく笑っていて、たまに手を顎に添えて意見を述べる。

八重歯が特徴的でギンガムチェックシャツが似合う爽やか系のギタリスト。


酔っ払うと手をつけられない時がよくあって部室で寝ゲロした時は後処理が大変だったなぁー。それに警察にお世話になりそうになった時のもあって部長に酷く怒られてた。


こういう時はどうしたらいいんだろう。死を乗り越え強くなろうとか、聞くけど強さってなに?誰かが死んでも泣かない落ち込まないことが強さなの? ってその強さはなんだよってなる。


かといって悲観的、楽観的になるのも違う。

こういう時に人はどうあるべきが正解なのかわからない。


正直、この世界が憎くなる。先輩が何をしたっていうだって。神様、仏様はこういう人の良し悪しを見て裁くのも仕事じゃないの?先輩にこんな苦難を与えるなら世の中にはもっと重罪を犯した人がいっぱいいる。なぜ、今、彼なんだって。


しかも人間は脆い。ただでさえ80年ほどしか生きられないのにちょっとやそっとのことで死んでしまう。ケガしないように。安全を第一にとか世界中で叫ばれて医療も発達したのに案外人は簡単に死んじゃうんだなぁ。きっとこの人の脆さ果敢なさには意味があるんだろうけど僕はそれが憎い。どうせならなかなか死なない体でみんながみんな命を全うとしてこの世をされれば、どれだけの人が泣かずに入られたんだろうか。


あと、どうせ去るなら別れの挨拶ぐらいしたかったなぁ。こういう別れ方をすると

さよならを伝えられた別れがどれほど幸せだったのかって痛感する。


僕にできることは先輩の生きた証。を僕の中で忘れないようにすることぐらいでしょう。



今日の長崎は雨です。大雨です。


R.I.P

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